美容院
● | 美容院は、開業が比較的容易であることから、新規参入が多く、地域によってはすでに飽和状態にあるといえ、厳しい競合状況が続いている。固定客をつかむため、そのほかの美容サービスの提供など差別化をはかることが重要。流行に対して柔軟な対応なども求められる。 |
● | 1店舗当たりの美容師数は平均1〜2名、また美容師以外の従業員を含めても4名かそれ以下といわれており、小規模な店舗が多い。ただし、最近は知名度の高いチェーン店の進出が活発化している。 |
1. 起業にあたって必要な手続き
● | 美容院を開業する場合、開業予定日の1週間前までに、保健所への届出を行なう必要がある。 必要書類・開設届 ・施設の平面図 ・構造、設備の概要 ・開設者が法人の場合は、会社の登記簿謄本 ・有資格者の免許証(提示) ・従業員名簿 ・従業員の健康診断書・店舗の図面(厨房配置入り平面図)2部 |
● | 経営者自身が「美容師」の資格を有しているか、「美容師」の資格を有する者を雇用していなければならない。 また、常時2人以上の美容師が働いている店舗においては、「管理美容師」の資格を有する者を置く必要がある。 美容師資格:厚生労働大臣の指定した美容師養成施設で所定の学科を習得した後、学科試験・実地試験に合格しなければならない。 なお実地試験は、1年間の実地訓練期間を経た後でなければ受験できない。 管理美容師資格:美容師として3年以上の実務経験を積んだ後、各都道府県で実施される所定の講習を修了することによって与えられる。 |
● | 店舗の構造設備に関しては、作業面積や照度などが都道府県の条例で定められている。最寄りの保健所で相談に応じてくれる。 |
2. 起業にあたっての留意点・準備
1)立地条件
・駅周辺、繁華街…競合は激しいものの、通行客数も多いためフリー客の来店が見込める。明るく開放的でセンスのよい店舗が望ましい。 ・住宅街、郊外…地域住民を中心とする固定客がおもな客層となる。きめの細かいサービスやフレンドリーな接客がポイントとなる。 ・ビジネス街、学生街…近隣のOLや学生がメインターゲットとなる。低価格・高回転の店と、高級感を訴求する店に大別できる。 |
2)有能な美容師の確保
気に入った美容師がいるかどうかを美容院の選択基準とする消費者は多い。有能な美容師を確保できるかどうかは大きなポイントとなる。とくに、美容やファッションに関心の高い顧客を引きつけるためには、技能面だけでなく、メイクテクニックやファッションセンスなどの面でも優れている美容師が望ましい。 |
3)付帯業務
従来、美容院では和服の着付けや化粧品の販売などの「副業」を手がけていたが、最近ではボティエステやハンドマッサージ、ネイルアートなどのサービスを導入する美容院も増えつつある。 |
3. 必要資金例
繁華街のビルにテナント入居し、20坪・5席の店舗を出店する際の必要資金例
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4. ビジネスプラン策定例
1)売上計画例
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2)損益計算のシミュレーション
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※ | 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。 また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。 |