美容師

 
近年若者の間でも人気のある職業の一つ。髪のおしゃれの専門家であると同時に、パーマなどに使用する薬品の知識や伝染病予防などの衛生知識も長けている必要がある。主な仕事としてはカット、シャンプー、パーマをかける事だが、結髪、メイク、着付け(特に和服の着付)なども手がける。近年はヘアカラーが一般化し、エクステンションなど美容の技術も必要になってきている。

 
仕事柄、日々技術を磨き、流行を先取りできる能力を身に着けなければならないが、それ以外にも、客とのコミュニケーションのために幅広く情報を仕入れる事も重要である。


流行にとても敏感な職種であるため、流行を把握し、顧客のニーズには常に対応していかなければならない。


1. 起業に当たって必要な手続き

  厚生労働大臣の指定した美容師養成施設必要課程を修了した上で、国家試験に合格しなければならない。
*美容院開業にあたっては別途、保険所への届出も必要である。

2. 起業にあたっての留意点・準備


 

1)営業形態
髪の手入れの需要は多いが、基本的に待ち仕事になる。だがおしゃれの流行は日々変化しているので、仕事が絶えることはない。
美容師は殆どが美容室に雇用されて勤務するが、近年は美容師として独立してフリーランスで行うものも出てきた。だが将来的に美容室を開業しようとするものが多い。

2)経営上の留意点
 近年になって「カリスマ美容師」の登場で、若者の間で資格取得者・消費者両方で人気が現れはじめる。だが、出展数増加や顧客確保の競争率が激しいため、店舗の場所に大きく左右されるほか、技術力や店の雰囲気など、お客様のニーズに沿った営業がとても重要となる。
 また美容室に関係なく、顧客は美容師につく場合も増えてきているため、フリーランスの美容師のニーズも増えてきている。自宅で仕事を行う場合や、フリーランスの美容師の協同美容室などもあり、完全予約制で行っているところもあるので、フリーランスでの独立にはそのような場所の確保が重要になる。


3. 必要資金例


ここでは店舗は持たず、一人で業務を行うときの資金例を示す。

 
(単位:千円)
項目 初期投資額
必要資金 メイク道具一式 300
総計 300
※物件取得費は含まない


4. ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

損益計算のシミュレーション

 
(単位:千円)
  年間増加率 変動費率 初年度 2年度 3年度 4年度 5年度
売上高 22.00%   3,200 3,904 4,763 5,811 7,089
諸経費計     410 413 439 440 350
  事務用品費     0 0 0

0

0
  販売促進費     100 90 91 91

91

  通信費   10.00% 110 121 145 144 158
  消耗品費     50 50 50 50 50
  その他経費   1.00% 150 152 153 155 51
営業利益     2,790 3,482 4,324 5,371 6,739

※ 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあら かじめご了承ください。