メイクアップアーティスト

女性にとって「美しくなる」事というのは永遠に欠かせないものである。その中で、美について知りたい・自分で勉強するという積極的な女性達が、ビューティビジネスをブームに引き上げたのである。その中の一つが、メイクアップアーティストである。

 
映画、テレビ番組、舞台の出演者や、ファッションショー、雑誌のモデルな どにメイクをほどこし、雑誌なら特集のテーマを具体的に表現するなど、依頼 者の意図に合わせたメイクをする。さらに、出演者やモデルの衣裳と会場、顔立ちに応じたメイクが求められ、表現・技術共に不可欠な職業である。


基本的にスキンケアからナチュラルメイク、特殊メイクまで、幅広いメイクに携わるが、色彩の専門知識やネイルのスキル、美容師の資格もあれば、幅広く業務が行える。


1. 起業に当たって必要な手続き

  メイクに関する公的な資格は必要ない。実力がすべてになるため、資格はなくとも、メイク専門の学校などで技術と知識を身に付けるのがよい。

2. 起業にあたっての留意点・準備

 

1)営業形態
 依頼者のニーズに合わせたメイクを行う。撮影などのメイクでは、長時間働くことも出てくる。

2)経営上の留意点
 メイク技術だけにとどまらず、色彩等の知識、メイク後の様子・立場を想像する力なども同時に身につけること必要である。同時に、流行などの情報にも敏感に対応することを求められる。
 依頼者の人間関係や、口コミなどで仕事が入る場合もあるので、コミュニケーション能力は必要である。さらに、自身の人脈構成も仕事につながる可能性もある。


3. 必要資金例


ここでは店舗は持たず、一人で派遣先で業務を行うときの資金例を示す。

 
(単位:千円)
項目 初期投資額
必要資金 メイク道具一式 300
総計 300
※物件取得費は含まない


4. ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

損益計算のシミュレーション

 
(単位:千円)
  年間増加率 変動費率 初年度 2年度 3年度 4年度 5年度
売上高 20.00%   3,800 4,560 5,472 6,566 7,880
諸経費計     835 935 1,071 1,195 1,356
  事務用品費     50 50 50

50

50
  販売促進費   5.00% 85 90 91 91

91

  通信費     150 145 160 144 144
  消耗品費     500 600 720 860 1020
  その他経費     50 50 50 50 51
営業利益     2,965 3,625 4,401 5,371 6,524

※ 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあら かじめご了承ください。