シナリオライター(構成作家)

文章を書くのが得意な人や、文章で具体的なイメージが表現できる技術、また、イメージを表現するために物事に関心を持ち、見に行くというフットワークも兼ね備えている人に向いている。

 
映画や演劇、テレビ、ラジオ、ビデオ、ドラマなど多くの分野で脚本を書くのが主な仕事となるが、現在は原作本からのドラマの脚本を書くのも仕事として目立ち始める。


シナリオの書き方や豊富な表現方法など、自分の感性がとても重要。日ごろから色々な事に興味を持ち、自分の知識を増やしていく努力が必要。
 
絶対に無くならない仕事ではあるが、能力と実力が特にものをいう仕事なだけに、シナリオライターとしてだけで成功できるのはとても稀である。主に、テレビや映画の制作会社で様々な経験をつんでから、シナリオライターになる人の方が一般的。現在では始めからシナリオライターになる為に、特定のスクールに通ってその道に入る人も増えてきている。


1. 起業に当たっての留意点

  起業に当たって法的な許可は不要であるが、シナリオ制作には独特のテクニックなどを要するため、シナリオスクールや通信教育などで経験を積むのは必要になる。また修了すると、一通りの基礎を習得できていることの証明にもなる。また、著作権などの法律知識を持つことは、将来のトラブルやクレームを避けるために熟知しておいたほうが良い。

2. 起業にあたっての留意点・準備
 

1)営業形態
主に、各メディアに合わせた脚本を書く。ほとんどがフリーランスとして各テレビ局やラジオ局からの依頼を受けて制作する。企画の考案からリサーチ、ネタ探し、台本作りなどを多くのシナリオライター同士で分担し、一本の脚本を制作していく。中には一人ですべてする場合もある。

2)経営上の留意点
シナリオスクールや通信教育などで基本の経験を積むのは必要になるが、独自の感性を表現していくことが必要になる。

3)著作権に対する留意点
脚本は著作物として認められている。複製権や私的使用に関わる問題など、また引用などの制約事項にも注意しなければならない。


3. 必要資金例


最低紙とペンさえあればできる。近年パソコンを使ってのテキストエディタ、ワードなどを使っての制作作業が、主流になっていきている。
ここでは、独立して自宅を利用して一人で行うときの資金例を示す。

 
(単位:千円)
項目 初期投資額
設備備品費 内装設備費(LAN工事など) 100
コンピューターソフト一式  400
研究費・その他 100
総計 600
※物件取得費は含まない


4. ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

2)損益計算のシミュレーション

 
(単位:千円)
  年間増加率 変動費率 初年度 2年度 3年度 4年度 5年度
売上高 8.00%   2,200 2,376 2,566 2,771 2,933
諸経費計     365 372 372 362 369
  事務用品費     60 60 60

60

60
  販売促進費     50 50 50 50

50

  通信費   5.00% 125 131 130 120 126
  消耗品費     50 50 50 50 50
  その他経費   1.00% 80 81 82 82 83
営業利益     1,835 2,004 2,194 2,409 2,624

※ 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあら かじめご了承ください。