カメラマン

マスコミや出版業界で活躍するフリーランス職として活動する場合が多い。
撮る写真の種類、または発表媒体の違いによって、カメラマンでも様々に分かれるが、大きく2つの仕事形式によってわけられる。それが、報道カメラマンと商業カメラマンである。

 
カメラマンとは一瞬の世界を映し出す仕事である。撮る対象に感動を覚え、どの角度で、どのカメラ・レンズ使うか、またどのような光の中で撮るかを考え、他の人にも共感を与えなくてはいけない。撮影技術の知識はもとより、体力・芸術的センス・好奇心・画像処理技術なども必要になる。

 
近年の機材軽量化に伴い女性も増えてきている。またデジタルカメラの普及でデジタルカメラを利用した形態も増えてきており、それに伴いコンピューターによる画像処理技術も求められるようになった。


1. 起業に当たっての留意点

  起業に当たって特別な認可を受ける必要はないが、やはり専門技術が必要とされるため、写真専門の学校で勉強するのがベターである。だが、学校に通わなくても写真好きが高じてプロになるケースもあるので、技術さえ覚えてしまえば、努力があればできる仕事の一つである。
将来のトラブルやクレームを避けるため、契約や著作権などの法律知識は知っておくことが望ましい。
 

2. 起業にあたっての留意点・準備


 

1)営業形態
 商業・報道など依頼主は様々であるが、一般的に顧客の注文にて指定された被写体をカメラで撮影し、その写真を提供するのが主な流れとなる。
雑誌やWEBなどの素材として、出版社・編集会社・WEB制作会社などから依頼される場合が多い。また結婚式場などのアルバム用の写真撮影を行うなどの仕事も多い。

2)経営上の留意点
 初期費用として、スタート時にカメラ自体の機材などの為に費用が多くかかる事は考慮に入れておかなければいけない点。また、実際に写真撮影後の売り込みは出来るが、買い取りまでいけない場合が数多くある為、費用面では相応の覚悟を必要とする。現在はデジタルカメラの登場から費用面では抑えられるが、今現在でもフットワークとコミュニケーションがなければ、仕事にはつながらない。

3)著作権に対する留意点
 収入源になる写真のほとんどは何かしらメディアを通して、世に出て行くので、自分の撮った写真が著作権に触れ、違法的に使われていないか注意する点がある。又、盗撮などの面にも気をつける必要がある。


3. 必要資金例


ここでは、フリーランスカメラマンとして一人で行うときの資金例を示す。

 
(単位:千円)
項目 初期投資額
必要最低限の備品例 カメラ一式 300
現像材料  440
小計 740
一つの仕事につく経費例  交通費 50
フィルム代 45
打ち合わせ費 12
スタジオ利用料 150
小計 257
総計 997
※物件取得費は含まない


4. ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

損益計算のシミュレーション

 
(単位:千円)
  年間増加率 変動費率 初年度 2年度 3年度 4年度 5年度
売上高 25.00%   2,400 3,000 3,750 4,688 5,869
諸経費計     471 475 479 480 483
  事務用品費     50 505 50

505

0
  販売促進費     50 50 50 50

50

  通信費   1.00% 130 131 133 134 135
  消耗品費   1.00% 50 51 52 50 50
  その他経費   1.00% 191 193 195 196 198
営業利益     1,929 2,525 3,271 4,208 5,376

※ 必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあら かじめご了承ください。