● |
会員がクラブに求めるのは、自分と同程度もしくはやや高いレベルの実力を持つ相手に、いつ行っても対戦できることである。そのため、ある程度の盤を揃える必要がある。開業にあたっては、碁盤は最低でも15面(会員数30名)は必要となり、25〜30面(50〜60人)以上の収容スペースがあれば理想的である。 |
● |
クラブの施設内でプロ等を招き、教室を開く等も今後の経営には欠かせないサービス施策である。プロに指導を頼んだ場合は、依頼料を払う。この際に教授料は有料とし、手合わせ教授料を決め、会員に別料金を負担してもらう。新進気鋭のプロを招いて、1年に1〜2回公開囲碁・将棋の解説会、または会員間の親睦を図る目的で囲碁・将棋大会を催すなど、魅力的なイベントを定期的に行なう。 |
● |
より多くの会員を確保し、発展していくためには、企業や地方自治体等との提携や、他の教室等との複合化等を考えることが必要である。また、他教室の会員と対戦会等を定期的に行ない会員の達成感を満たしたり、会員同士の結びつきの強くする工夫をすることも重要である。 |
● |
会員募集は、地域の掲示板等にポスターを貼る、沿線の駅の看板を利用する、公共施設にビラを設置する、地域の情報紙に募集広告を掲載するなど地域に根ざした方法がよい。 |
● |
立地条件によっても異なるが、一般的な碁会所は次のような形態で運営されている。 ・営業時間 午前11時〜午後10時まで(11時間営業) ・利用料金 終日制をとっているところが多く、時間制・ゲーム制をとっているところは少ない。 |
● |
都市部では終日制で1日1000円前後の席料を取っているところが一般的である。学生と女性には1割程度の料金割引をしたり、割引回数券を発行しているところもある。 |
● |
囲碁・将棋クラブは、プロや、遊休スペースのある愛好家が開くことがほとんどである。 |
● |
女性や子どもも積極的に取り込もうとする碁会所では指導員を女性にしたり、会場を禁煙にする等の配慮を行なっている。また小中学生を対象にした囲碁教室を開き、定期的に王座決定戦を行なう等の取り組みをしているところもある。 |