ブランドリサイクル

リサイクルショップは数多く出現するが、反対に経営環境が難しくなりつつある。その中で新形態として現れたのがブランドを専門としたリサイクルショップである。


近年、若者の間でファッションの中にブランド物を取り入れる傾向がある。安価でブランド商品を手に入れられることからブランドリサイクル品は、男女のかなりの年代に浸透し続けている。


顧客のニーズを素早く取り入れ、そこに即した販売状況を整える必要があるので、いち早く情報を取り入れる能力とフットワークは必要になる。リサイクルとは言え、ファッション的要素の高いブランドを扱う業種なので、トレンド情報やそのニーズにいち早く応えられる仕入れ力が必要になる。


1. 起業にあたって必要な手続き

  リサイクル品(中古品)を仕入れたり、販売する場合は、「古物商」許可証(新品以外の物を販売する時に必要な免許)が必要になる。各店舗の管轄の公安委員会(警察署)で許可を得なければならない。


2. 起業にあたっての留意点・準備

1)経営形態

  仕入れ物の選別から商品入荷・陳列・販売から経営・販売促進などすべて。


2)準備・留意点

 
  ●商品
商品は、キズ・汚れが目立たない程度の状態の物を最低限選ばなければならない。また、ブランド品は特にトレンドの影響を受けやすいため最新の商品動向を把握する必要がある。商品の特性柄、コピー・類似品などを持ち込まれ安いために、商品を正確に見抜く能力が必要になってくる。

  ●価格
購入価格・買取価格の設定は非常に重要である。消費者のニーズに合わせ、値段設定に合わせないといけない。また買い取り値段の設定も同様になる。商品の状態・型・古さを見極める能力は必要。

  ●立地条件
扱う商品によって異なるが、客層は10代〜60代の女性が見込まれる。中でも流行に敏感かつ経済力のある20代〜30代の女性ががターゲットとして好ましい。駅前や商店街だけでなく、大学近く、オフィス街でも集客が見込まれる。扱う商品の種類や特徴を見極め出店場所を考える方が良い。

  ●宣伝・販売
リサイクルショップは特徴として、所属周辺地域密着型商売にあげられる。折り込み広告の使用、地域回覧板やポスティングなどが望ましい宣伝方法である。また、通りかかっての来店する消費者向けに、看板・外装などを怪しくない程度に目立たせ、入り口を大きく見せることが必要。また近年では価格の安価さだけでは無くショーケースなど陳列にも気をつけ美しく商品を見せる努力をしている店舗も多く見られる。


3. 必要資金例

 
(単位:千円)
物件取得・内装費 4,129
商品搬入費  550
商品仕入れ費 3,580
古物営業許可 19
宣伝・販売促進費 152