100円ショップ
● | 拡大を続ける100円ショップ業界であるが、すでに店舗は淘汰の時代に入っている。大手チェーンといえどもリピート客を確保するのは難しく、不採算店舗や商品力が弱くなりがちな小規模店舗は相次いで閉鎖されている。一方、都市部や200〜300坪の大規模店の出店が進んでいる。 |
● | 「100円」という価格設定に限定して消費者ニーズの多様化や移り変わりに対応していくことは、大手チェーンにおいても容易なことではないため、価格帯を広げたり、雑貨店風の店構えにするなど高級感を演出するといった生き残り作を模索している。 |
● | 各業態において低価格化が進んでおり、100円という価格が以前に比べ訴求ポイントとして薄くなりつつある。100円ショップ業界は「店舗の大型化」「商品力の競争激化」「価格訴求力の低下」という厳しい状況にある。 |
1. 起業にあたって必要な手続き
● | 100円ショップを開業するにあたって、とくに必要な資格や手続きはない。 |
● | 一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等、法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをする。 |
2. 起業にあたっての留意点・準備
1)競争力
(1)商品の品質
(2)品揃え
(3)店舗の雰囲気
(4)システム管理
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2)商品の仕入れ
(1)独自に開業する場合
(2)FCチェーンに加盟する場合
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2. 必要資金例
● | 開業資金は、店舗の規模や開業形態により異なり一概にはいえない。FCチェーンに加盟した場合の目安は以下のようになる。出店条件などは各チェーンによって異なるため、詳細は本部まで直接問い合わせるとよい。 |
項 目 | 金 額 | 内 訳 |
店舗建築工事費 什器・設備資金 仕入れ商品 その他経費 |
1050万円 300万円 300万円 80万円 |
35万円/坪 10万円/坪 10万円/坪 開店披露、文具など |
FC加盟保証金 | 50万円 | FC加盟を前提として保証金を想定 |
合 計 | 1780万円 | - |
● | 主要FC各社があげているモデル店の収益では、正社員1人、パート2〜3名による運営で、 ・粗利益率 33〜35% ・人件費 9〜10% ・間接コスト 5〜7% ・営業利益率 16〜19% が標準店の実績とされている。 |